eGPU (BizonBOX 3)

Mac Pro 2013 ( Thunderbolt 2 ) に BizonBOX 3 をセッティング。

[ 注文内容 ]
・BizonBOX 3
・BizonBOX EX HDMI(TITAN Xp の HDMI出力に接続しておく終端)
・NVIDIA TITAN Xp Pascal 12GB
・Power Supply 400w

< Apple >
Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ

< Eny >
Thunderbolt 2 ケーブル
電源ケーブル 3ピンソケット(メス) 〜 3ピンプラグ(オス)
【 注意 】BizonBOX には、電源ケーブルが付属されていません。

 

[ BizonBOX 3 の設置手順 ]

(1)OSXのセキュリティーロック「Rootless(SIP)」を解除する。

ユーティリティーソフトのターミナルを起動し、現在のセキュリティーロック状況を確認。
「csrutil status」を打ち込み「Return」。

>> System Integrity Protection status: enabled. => SIPがON(ロック中)
>> System Integrity Protection status: disabled. => SIPがOFF(ロック解除中)

SIPがON(ロック中)の場合、以下の要領でロック解除。
1. Macを再起動し、リカバリーモードで起動「Command + R」。
2. メニューバーからターミナルを起動し「csrutil disable」<= ロック解除。
3. Mac再起動。 ※SIP解除できたか確認は、ターミナルを起動し「csrutil status」を打ち込み「Return」で 「>> System Integrity Protection status: disabled.」なら解除できています。

 

(2)Macを終了し、BizonBOX 3 をMacと接続

1) 梱包ダンボールから出した BizonBOX 3 の底にある、プラスネジ x 4個を緩めて
中に入っている、グラフィックカードの緩衝用のビニールを取り除く。
※プラスネジ x 4個は、柔らかいネジなのでネジ山をナメやすく、プラスドライバーで作業する際は注意。

2) BizonBOX 3 に Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタを接続。

3) Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ に Thunderbolt 2ケーブルを接続し反対側をMacに接続。

4) BizonBOX EX HDMI を NVIDIA TITAN Xp の HDMI端子(x1個)に接続。

5) Power Supply 400w のケーブルを BizonBOX 3 に接続し、3P電源端子をコンセントに接続。

 

(3)BizonBOX のドライバーをDLしインストール

1) BizonBOX に付随のペーパーマニュアルにある「Bizon tech」URLから「bizonboxmac.zip」をダウンロード。

2) 「bizonboxmac.zip」を解凍後にできた「bizonbox」フォルダー内の「bizonbox.prefPane」を
右クリックし「開く」を選択。Macの「システム環境設定」に「BizonBox」がインストールされる。
※Mac管理者のパスワード入力あり。

<< BizonBox Z-Manager >>

3) 「Step 1」ボタンクリック。BizonBOX のアクティベーションが始まる。
※Mac管理者のパスワード入力あり。
終了すると、Mac再起動。

4) 「Step 2」ボタンクリック。自動で「NVIDIA Web Driver」インストールなど環境設定が行われます。
※Mac管理者のパスワード入力あり。
終了すると、Mac再起動。

5) アップルメニューから「このMacについて」より「システムレポート」を表示すると
無事にグラフィックボードの NVIDIA TITAN Xp 等を認識しているはず。

6) Mac本体と BizonBoxの2枚のグラフィックボードで、Macのモニター環境が拡張されているので
現在、メインモニターに表示されている画面が、Mac本体のモニターか確認。

 

<< システム環境設定 ディスプレイ >>

「システム環境設定」の「ディスプレイ」の「配置」から使用するディスプレイに
メニューバー(白いバー)があるか確認(通常左の小さい方)。
※右側にメニューバーが行ってる場合、メニューバーを左側へドラッグして配置。
※環境によって異なる場合があります。

こちらの環境では、ワコム タブレットを使用しているため「マッピング」の設定が必要でした。
※ワコムドライバーは「6.3.24-1」で、「マッピング」の「表示エリア」を「モニタ1」に設定。

 

(4)NVIDIA Mac用 CUDA ドライバーをDLしインストール

NVIDIA から、NVIDIA Mac用 CUDA ドライバーをインストールしないと
Adobe Premiere、After Effects等で、eGPUを選択・使用できませんでした。

インストール後は、Macを再起動し BizonBox 3 の設定は完了です。

ちなみに…。

<< NVIDIA Web Driver >>

NVIDIA Web Driver で、「OS X Default Graphics Driver」を選択すると
NVIDIA TITAN Xp が読み込まれないようでした。

このままだと、Macのセキュリティーロックは解除されたままなのでロックをかけました。
1. Macを再起動し、リカバリーモードで起動「Command + R」。
2. メニューバーからターミナルを起動し「csrutil enable」<= ロック。
※ロックしても問題なくeGPUは読み込まれています。


Macのセキュリティーを再ロックすると、次回起動時に
GPUが読み込まれないことが発覚しました。
BizonBox 使用時は「アンロック」状態のままで使用する必要があります。

 

(5)ソフトで検証

・Adobe CC 2017 の Premiere、After Effects、PhotoShop、Illustrator、
DaVinci Resolve 14 ではeGPUが、読み込まれていました。

・Cinema 4D R19 ですが、eGPUは認識されていませんでした。
現在の ProRender では、使用できないようです。

※デモ版のRedshift render では、認識されていました。

C4D R19とeGPU

先日、C4D R19をDL。

x-particlesをR18から移行し
GPUレンダリングのPro Renderをチェック。

使用するGPUは、AMD FirePro D700 x 2に設定し
書き出しを見てみると、やっぱり連番でのムービーファイルは
保存項目がありませんでした(モーションブラー設定も無し)。

Fix Onlyなんですね…。

あと、グローバルイルミネーション用にSky Mapで
「385.5MB」の「.hdr」ファイルを貼って見た所
GPUのメモリーエラーとか出てレンダリングできませんでした…。

しばらくすれば、他のユーザーさんが
回避方法とかTips掲載してくれるでしょう。

でも、光の加減や被写界深度がプレビューできるのは助かります。

R18のフィジカルレンダリング設定をR19で開いて
重いワンカットをレンダリングテストしてみた所
R18が「3:14」R19が「3:33」と、あれれ?

R18の設定が、レンダリングスピードを足止めしているのでしょうか?

MacPro 2013のGPUが古いので仕方がないのか
Pro Renderが、熟成・最適化されてないからなのか
Pro Renderは、少しもっさり感があります。

いつ頃から付いてるいたのか、記憶にないのですが
R18でもプレビュー用の「ハードウェアGPUレンダリング」がありますが
それは早いんですよね…。
これ、改良してくれたら良いのですが〜*

仕方なく、eGPUレンダリングとして
少し前から気になっていた「BIZON BOX」を
本日、ポチってしまいました;)

レンダラーは「Redshift Render」を狙っています。